なぜダイエットで、ウエイトトレーニング(筋トレ)をして筋肉をつける必要があるのかを、詳しく解説したいと思います。

少々長い文章になりますが、「本気で変わりたい!」とお考えの方は、しっかり最後まで目を通してください。

筋肉をつけて基礎代謝を上げる!太りやすい体から脱却!

筋肉をつけると痩せやすくなります。

それはなぜかと言うと、筋肉はとてもたくさんのカロリーを消費しているからなんです。

しっかり筋肉の付いた体は、見た目が美しく魅力的なうえに、代謝が高く太りにくいというメリットも持ち合わせています。

しかし、何もしなければ筋肉は毎年1%ずつ減っていくのです。

ダイエットの鍵を握る『基礎代謝』

私たちの体は、たとえ寝ているときでも、呼吸や体温維持などで、常にカロリーを消費しています。

このように「生命維持のために消費しているカロリー」のことを基礎代謝といいます。

基礎代謝が高ければ、日常生活でも脂肪をたくさん燃やせます。

落ちていく基礎代謝

基礎代謝は加齢とともに低下していきます。

筋肉の衰えと、基礎代謝の低下は、リンクしています。

それはつまり、「筋肉をつければ基礎代謝も上がる」ということでもあります。

基礎代謝が上がれば、普段の生活の中で、今よりも多くのカロリーを消費できるようになります!

トレーニングによって『痩せやすいカラダ』や『痩せ体質』は作れるのです。

食事制限で基礎代謝が下がる

大学の研究によって次のことが明らかになりました。

3ヶ月の食事制限をすると5年分の筋肉が落ちる

です。

痩せるために行った食事制限が、『太りやすい体質』を作っていたのです。

頑張れば頑張るほど、逆効果です。

体重は落ちるかもしれませんが、以前よりも『太りやすい体質』になっているので、リバウンドしやすく、以前よりも太ってしまうこともあります。

無理なダイエットよりも、トレーニングによって『痩せ体質』になることを優先すべきです。

筋トレで基礎代謝を上げる

「筋トレがダイエットに有効」と言われるのは、筋肉が付くと基礎代謝が上がり、痩せやすくなるからです。

幸いな事に、筋肉はトレーニングさえ行えば、何歳からでもつけることができます。

トレーニングを始めるのに「遅すぎる」ことはありません。

根本的な原因に気が付いた今こそ改善の好機です!

理想のボディラインは筋トレで作れる!

ダイエットで体重を落としたのに、「お尻が垂れたまま」「ウエストがくびれない」「胸から痩せてしまった」というお悩みがあります。

「痩せれば私もモデルのような体になれるかなあ」と思っていたのに、なんか違う…

それは明らかに筋肉不足が原因です。

ボディラインは【筋肉+脂肪】でできている

(筋肉の多いお尻と、筋肉の少ないお尻を比較画像)

筋肉の付いたお尻は綺麗な丸みがあり、キュッと上に上がっています。

お尻や太もも裏を鍛えればヒップアップできるし、

深部の腹筋を鍛えればウエストにクビレができるし、

胸や背中を鍛えればバストアップできます。

  • お尻や太もも裏の筋肉→ヒップアップ
  • 深部の腹筋→ウエストにクビレ
  • 胸や背中の筋肉→バストアップ

このように筋肉がボディラインを作っているのです。

アメリカでは女優やモデルが筋トレをするのは当たり前ですが、近年は日本のモデルもボディメイクに筋トレを取り入れています。

「筋トレをすると太る」のような間違った古い常識が、かなり払拭されてきたように思います。

体重なんて気にしない!体重より体型重視!

体重の数字にこだわりすぎていませんか?

体重を減らしても、ボディラインがよくなるわけではありません。

インスタグラムで「体重を減らすことが幸せではない」と呼びかけるケルシー・ウェルズさん。

【ケルシーさんのインスタグラム】

彼女の体重は左から65.8kg、55.3kg、63.5kg。

お尻の違いに驚かされますね!

こちらの写真の体重は左から65.8kg、55.3kg、65.8kgです。

トレーニングを行えば筋肉がついて体重は増えますが、カラダは引き締まってきます。

体重を減らすことよりも、健康で引き締まったカラダを作ることに興味をシフトさせましょう!

短時間でも効果大!忙しい人ほど筋トレがオススメ!

ダイエットと言えば「有酸素運動」が真っ先に思いつきます。

スポーツクラブでも一番人気はランニングマシーン、それからエアロバイク、筋トレをする女性は少ないです。

しかし、有酸素運動のダイエット効果はそれほど優れていません。

体重60kgの人が、30分のランニング(時速8km)で消費できるカロリーは240kcalほどです。

これは、おにぎりなら1個、コーラ500ccのペットボトル1本、クッキー3枚程度なので、ランニング後に小腹が空いておやつを食べたら、逆にカロリーオーバーになってしまう危険すらあります。

筋肉が1kg増えると、毎日50kcal多くのカロリーを消費できるようになります。

1日にたった50kcalに過ぎなくても、1年365日では1万8250kcal。これは体脂肪2.5kg分のカロリーです。

つまり、

筋肉が1kgつけば、1年に体脂肪を2.5kg減少させる効果が得られます!

(逆に筋肉が減るとそれだけ太りやすくなります)

筋トレのダイエット効果は、即効性こそ有酸素運動に譲りますが、長い目で見るほど得られるものは大きくなります。

もしあなたが週に1回しかジムに行けないとしたら、迷わず筋トレに時間を使いましょう。

有酸素運動の特徴
  • 30分のランニングで200~240kcal消費
  • 効果はその時だけで、やりすぎると筋肉も落ちる
筋トレの特徴
  • 筋肉がついた分だけ常に消費カロリーがアップ
  • 即効性はないが、じわじわ効果が出ててくる

筋トレは週1回でも効果がある!

筋トレは有酸素運動のように、やればやるほど効果が出るわけではありません。

筋肉は、休んでいる間に成長するからです。

筋トレをする→体を休める→筋肉がつく、という原理原則があります。

体を休める時間は、トレーニングの内容や個人差によるけど大体3~5日くらい必要です。

筋トレは週1~2回も行えば十分な効果を得ることができるのです。

忙しい方、短時間の運動で効果を得たい方には、筋トレを行うことをオススメします。

筋トレで若返りホルモン分泌!10歳若く見られる秘密!

筋トレをしている人が、なぜ引き締まったカラダをしていて、年齢よりもずっと若く見えて、どうしてあんなにもイキイキとしているのか?

それは筋トレによって、成長ホルモンの分泌が増えるからなんです。

成長ホルモンは「若返りホルモン」とも言われていて、アンチエイジング効果の高いホルモンです。

筋トレを行うと、成長ホルモンは通常時の約200倍も分泌されます。

さらに、細胞の成長を促す「IGF-1」というホルモンの分泌も促します。

この2つのホルモンの作用によって、細胞の新陳代謝が活発になって、筋力アップ、お肌の新陳代謝アップ、ダイエット効果などが得られます。

筋力アップ

2つのホルモンの働きで筋力も筋量もアップ!

スタイルがよくなり、基礎代謝も高くなります。

回復力アップ

筋力アップで体力もアップ。

新陳代謝も活発になるので疲れ知らずのカラダに!

肌が綺麗になる

年齢と共に新陳代謝が落ちてくると、紫外線や活性酸素で痛んだ肌細胞の修復に時間がかかります。

成長ホルモン分泌により新陳代謝が活性化!美肌を取り戻します。

ダイエット効果

成長ホルモンは別名「脂肪分解ホルモン」。その名の通り強い脂肪分解作用があります。

トレーニング後は数時間に渡り、脂肪分解が促進された状態が続きます。

筋トレを行うデメリット

筋トレを行うと次のような症状が出ることがあるので、理解しておいてください。

筋肉痛になる

トレーニング後は筋肉痛になることがあります。

トレーニングを始めたばかりだと強い筋肉痛になりますが、トレーニングに慣れると徐々に軽くなります。

慣れてくると筋肉痛は2~3日で治まります。

一時的な血圧の低下

トレーニングを行うと血管が広がって血行が良くなるので、血圧が少し下がります。

これは30分程度で収まる一時的な変化ですが、血圧の薬を飲んでいる方は血圧が下がりすぎることがあるので、必ずトレーナーに申し出てください。

服が合わなくなる

トレーニングによって体が引き締まると、今の服が合わなくなる可能性があります。

これはメリットかデメリットか迷うところですが、念のため頭の隅に入れておいてください。