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ダイエットにおける有酸素運動の意義について

こんにちは。阿部です。

パーソナルトレーナーをしています。

今日も見てくれてありがとうございます。

「有酸素運動はしたほうが良いですか?」

と質問をされる方が多いです。

ダイエットと言えばやっぱり”運動”ですもんね。

 

正直に話すけど、どっちでも良いです。

 

やりたい人はやれば良いし、

やりたくない人はやらなくて良いです。

 

ダイエットにおける有酸素運動の意義

ダイエットにおいて有酸素運動をする意義、それは、消費カロリーを増やすことです。

消費カロリーを増やすことは、ダイエットの原則にも合っています。

ダイエットの原則
消費カロリー > 摂取カロリー =痩せる

 

最終的なカロリー収支がマイナスになれば良いので、摂取カロリーを減らすことも有効です。

 

どちらか片方だけでも良いし、両方やっても良いです。

ただし、当然ですが、両方増やすとプラスマイナスゼロなので意味ないです。

※「運動したらお腹が空いたので食べ過ぎてしまった」というやつです。

 

有酸素運動の消費カロリー

運動でカロリーを消費しても、その分の体脂肪が減るわけではありません。

なぜなら、運動では、脂肪がエネルギーとして消費されるからです。

 

運動は、強度が上がるほど、消費カロリーが増えます。

ウォーキング→ジョギング→ランニング→ダッシュと、スピードが速くなるほど消費カロリーが増えます。

それを示したのが下の図の青い線です。

消費カロリーの増加に対して、脂肪燃焼分(脂肪のエネルギー供給)は、間に合わなくなります。赤い線

脂肪はゆっくりしかエネルギーを供給できないためです。

足りない部分は、素早くエネルギーになる「糖質」が使われています。

 

ランニングの場合、消費したカロリーの約半分が脂肪、残り半分は糖質となるのです。

(割合は人によって違います。心肺機能が高いアスリートほど脂肪の割合が多くなる)

 

運動と脂肪燃焼を詳しく知りたい方はこちらを参照してください。

運動してるのに痩せない?『カロリー消費=脂肪燃焼』ではありません!

 

消費した糖質は、ダイエットはと無関係

運動で使われる糖質は、「筋グリコーゲン」といって、全身の筋肉に蓄えられています。

筋グリコーゲンの量は、成人で300gくらいです。

(糖質は1gあたり4kcalなので、300gで1200kcalです)

 

1時間ジョギングすると消費カロリーは500kcalくらい。

この時、体脂肪の減る量が33gで、
糖質(筋グリコーゲン)の減る量が50gほどになります。

 

実は、この時、体重はもっと減ります。(汗は関係ないです)

なぜかというと、筋グリコーゲンが減ると、一緒に水分も減るからです。

 

その量は、筋グリコーゲン1gに対して、水分は2.7gです。

筋グリコーゲンが50g減れば、水分は135gも減ります。(合わせて185g)

体重計の数字だけ見て、痩せたと勘違いする人が多いです。

 

筋グリコーゲンや水分が減って、体重が減ったとしても、それは一時的な変化であって、体脂肪が減ったわけではありません。

 

筋グリコーゲンを減ったままにしておくと、疲労感が抜けません。

早く食事をとって回復させたいので、非常にお腹が空きます。

健康を害して、ストレスを感じて、それはダイエットとは呼べないと思います。

 

運動後は糖質を少し多めに食べて、体の回復を第一に考えてください。

減った分を食べる分には、太りません!(体脂肪は増えない)

 

・運動のあとはお腹が空くので食事がおいしい!
・しかも、多めに食べても太らない!

これがダイエットにおける有酸素運動のメリットじゃないでしょうか!

 

有酸素運動をオススメする場合と、しない場合

ダイエットにおいては、あんまり効率の良くない有酸素運動ですが、「やっても良い」と言える時もあります。

・その運動がスキ&趣味

・やらない方がストレスになる

などの場合です。

私がとめる理由がないですもんね。

 

「痩せるために走る」と考えると、気持ちが沈むようでしたら、やらない方がずっと良いです。

続きません。

ダイエット自体が挫折してしまいます。

 

運動は「おまけ」と考えて、まずは、ストレスのないダイエットを始めるようにしましょう!

 

筋トレは別で考えて

筋トレは脂肪燃焼しません。

筋トレは、短距離ダッシュのように、短時間で力を出し切るため、脂肪ではエネルギー供給が間に合わないのです。

ですから、筋トレの消費カロリーは、ほとんどが糖質(筋グリコーゲン)になります。

筋トレは直接的には脂肪を減らしませんが、間接的に脂肪を減らします。

まず、トレーニング後3~4日間は、筋肉の回復のために、代謝が上がり続けます。

筋肉がついてきたら、基礎代謝が上がります。

じわじわと効果が出てくるのが、筋トレです。

 

ただし、代謝が上がると、その分たくさんの栄養が必要になるため、お腹も空きます。

「筋トレさえしていれば痩せます」というのは、間違いになります。
(「痩せやすくなる)は正しい)

 

では、なぜ筋トレをするのか?

別に、痩せるためにやるんじゃないです。

・体にメリハリができる
・姿勢が良くなる
・成長ホルモン分泌で若く見える
・体力(筋力)が付く
・ストレス解消(ストレスコントロール)

かっこよく、美しく、自分らしく生きるために、筋トレは必要です!

 

有酸素運動には「良い面」がいっぱいありますが、今回はあくまでも、有酸素運動のダイエットにおける効果(脂肪燃焼や心理的な作用)についてのみ、お話しました。

「有酸素運動は、やった方が痩せるのかな」と迷っている方は、参考にしてみてください!

 

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

パーソナルトレーナー阿部英明

阿部のパーソナルトレーニングは、神戸三宮のパーソナルジム「GRANdy」で受けていただけます。
予約制・完全個室のプライベート空間で、人の目を気にすることなくトレーニングしていただけます。
あなたが理想の体型を手に入れるまでサポートいたします。

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