パーソナルトレーナーの阿部英明です。
「朝食抜いてるのに痩せないです…」と思っている方、多いかも知れません。
が、それは大きな間違いです。
痩せたいなら朝食は抜かいない方が良いですよ。
朝食を抜く行為は、
午前中の脂肪燃焼を放棄して、夜に脂肪をため込む準備
です。
そりゃ痩せないです。
朝食をしっかり食べることは脂肪燃焼につながるんです。
【目次】
食事=脂肪燃焼
食事をすると、体が暖かくなりませんか?
それは、食べ物の消化吸収の過程で、「熱」が発生しているからなんです。
食べたもののカロリーの一部は、「熱」として発散されるのです。
- 糖質は6%
- 脂質は4%
- タンパク質は30%
が熱として発散されるのです。
(タンパク質が圧倒的に多い!)
そのため食事の後は何もしなくても体温が上昇して、代謝の高い状態が続くということです。
ただ、加齢や運動不足で筋肉が衰えると、この恩恵をあまり受けられなくなるので、食事しても体温上昇を感じられないなら要注意です。
食事=ビタミンの補給
消化吸収された栄養素(糖質、脂質、タンパク質)を体内で使うためには、ビタミンが必要です。
ビタミンB1 :糖質の代謝に必要
ビタミンB2 :脂質の代謝に必要
ビタミンB6 :タンパク質の代謝に必要
これらビタミンB群は代謝に深くかかわるビタミンで、ビタミンB群がないと食べ物がエネルギーとして利用できません。
ビタミンは13種類あるのですが、大きく2つに分類できます。
①水溶性ビタミン
②脂溶性ビタミン
①の水溶性ビタミンは、水に溶けるビタミンで、ビタミンB群やビタミンCがこれにあたります。
とても大切なビタミンなのですが、体内には1~3時間しか滞在できずに、おしっこや汗ですぐに排出されてしまいます。
ですから、こまめに取る必要があります。
サプリメントで摂取するのも良いですが、自然の食物を食べて、ゆっくり消化吸収させる方が効果的です。
②の脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)は、脂に溶けるビタミンです。
こちらは体内に長く滞在することができます。(ビタミンAは48時間)
食べ物をエネルギーに変えるためにはビタミンB群が必要でしたね。
もちろん体脂肪を燃やすためにも必要です。
しかし、ビタミンB群は水溶性ビタミンなので、体内に長く留まることができなくて、3時間ほどで排出されてしまうので、朝ごはんは重要です。
ビタミンB群は、鶏肉、豚肉、卵、穀物、ナッツ、キノコなどに多く含まれているので、バランスよく食べることが大切です。
お菓子でお腹を満たしていませんか?
朝ごはんを抜いたからといって、お菓子を食べたりしていませんか?
お菓子には、あなたの体に必要なタンパク質やビタミンは含まれているでしょうか?
カロリーだけなら十分にとれるでしょうが…
同じカロリーを取るのなら、ちゃんとした食べ物のほうが良いですよね!
晩ごはんの量が増えてしまう
空腹状態で晩ごはんを食べていないでしょうか?
そしてつい食べ過ぎてしまったり、追加で夜食を食べていませんか?
朝ごはんを抜くと、栄養が不足してしまい、晩ごはんでバランスをとろうとします。
晩ごはんを食べ過ぎてしまいます。
しかし、夜は休むだけですので、それほどのカロリーは必要ありませんよね。
夜に大量に食べると、体脂肪として溜め込みやすくなります。
さらに、夜にたくさん食べると、翌朝になっても空腹になりません。
だから朝ごはんが食べられない…という悪循環です。
本当は朝ごはんを食べたいけど、食欲が湧かなくて食べられない…
という方は、晩ごはんを控えめにして寝るようにしましょう。
翌朝には程よい空腹を感じることができるはずです!
夜にたくさん食べると睡眠の質が悪くなる
夜に多く食べると、消化が終わる前に寝ることになり、寝ているときに血糖値大きく上がり下がりします。
血糖値が下がると脳は覚醒状態になるために、睡眠が妨げられてしまい、朝すっきり目覚められません。
朝が弱いという方は、晩ごはんは軽く済ませて、血糖値が安定した状態で眠りにつきましょう。
朝ごはんで体内時計をリセット
人には体内時計と言われるものがあって、昼は活動、夜は休息のようになっていて、朝はリセットの時間になります。
リセットのきっかけになるものは、朝日と、朝食です。
午前中ぼんやりしている人は、リセットがうまくできなくて、休息モードのまま外に出てきているのかも知れません。
朝ごはんを食べることと、朝の日の光を体に浴びて、1日を元気に過ごしてください!