こんにちは。神戸三宮のダイエット専門パーソナルトレーニングジムGRANdy代表の阿部です。
「毎日スクワットしてるのに、太ももが全然細くなりません…」
「パーソナルトレーニングを受けて体重は落ちたけど、下半身には変化なし…」
このような悩みをよくご相談いただきます。
どうしてスクワットをしたりダイエットしても、太ももや下半身が細く引き締まらないのでしょうか?
今回は、僕がパーソナルトレーニングで行っている太ももを引き締める方法を、お話したいと思います。
【目次】
なぜダイエットをしても太ももが引き締まらないのか?
ダイエット(=食事管理)をすると、体重は落とすことができます。
ただし、身体のどの部分から、脂肪が落ちるのかには個人差があります。
一般的に共通して言えるのは、太ももの内側や、太ももとお尻の境界などは、脂肪が落ちにくい部分だということです。
完全に落とすためには、ガリガリになるしかなく、現実的ではありません。
ある程度は体脂肪を落とすことも必要ですが、別のアプローチもとる必要があります。
太もも前後のバランスで見た目が変わる
太ももの前と後ろの筋肉には、それぞれの役割があります。
- 太ももの前側 = 体重を支えるための筋肉
- 太ももの後ろ側 = 身体を前に進める筋肉
運動選手やアスリートの太ももは、ただ細いだけでなくカッコよく見えます。
それは、太もも後ろ側の筋肉が発達しているからなんです。
一般人の場合の太ももの筋肉の割合は「前8:後2」ですが、トップアスリートになると「6:4」のバランスとなります。(カール・ルイスは「5:5」だったそうです!)
スクワットだけで太ももを細くするのは難しい
お客様の目的に関わらず、スクワットばかり行うパーソナルトレーニングジムがあるようです。
しかし、これには疑問を感じます。
スクワットは、主に太ももの前側を鍛えるトレーニングだからです。
どんなに後ろ側の筋肉を意識して行っても「前6:後4」くらいのバランスです。
お尻や太もも後ろに効かせるため、「お尻を突き出して、膝がつま先より出ないように」と指導するトレーナーもいますが、このフォームは腰に負担がかかるので一長一短です。
お客様個々の目的や、カラダの状態を考慮して、トレーニングの選択を行わなければ、太ももを引き締めることはできません。
ヒップアップで脚が長く細くみえる
ヒップが下がると、本来よりも脚が短く見えてしまうので、太ももが太く見える原因になります。
お尻の下のライン(お尻と足の付け根あたり)を上げることで、脚が長く細くみえるようになります。
お尻の上部にある「中殿筋」を鍛えると、効率よくヒップアップができます。
写真右側(after)の、ウエストからお尻上部にかけての膨らみが「中殿筋」になります。
写真右側(before)の同じ部分にはほとんど膨らみがありません。
どのようにトレーニング行うと良いのか
パーソナルトレーニングでは、お尻全体、お尻の上部、太ももの後ろ側を中心に、トレーニングを行います。
また、太ももの内側(内もも)のトレーニングを行うことも大切です。
トレーニングは太もも全体、そして全身のトータルバランスを考えて、行うようにします。
どのトレーニングを行う場合でも、その筋肉にしっかりと効いていることを意識しながらトレー二ングを行います。
ただ重いオモリを使えばよいというわけではなく、一人一人のカラダの特徴(筋肉のバランスや関節の柔軟性など)を考慮して、その日に最適なトレーニングを行う必要があります。
歪みに注意してトレーニングを行う
スクワットなどのトレーニングを行う際には、多くの人が右側に体重をかけた状態で、スクワットを行うことが多いです。
右利きの人は、手と同じように、足にも利き足があって、だいたいが右足が効き足です。
そのため、強くて器用な右足主導で、トレーニングを行ってしまいます。
これは歪みというよりは「動作の癖」ですが、このままトレーニングを継続すると、左右アンバランスに筋肉がついて、直せない(直すのに時間がかかる)歪みになりかねません。
一目見て分かるほどに、左右で、太ももの太さが違う、お尻の大きさが違うということも起こるのです。
完璧に歪みのない人はいませんが、自分がどのように歪んでいる(動作の癖がある)のかを知ったうえでトレーニングをすることが大切です。
筋トレで足の浮腫みが解消
足が浮腫んでいるせいで、足全体が太く見える方は多いです。
浮腫みとは、血管からあふれた水分(血漿)が、血管に戻らなくなった現象のことです。
ではなぜ血管からあふれてしまうのか?
心臓の鼓動で血流を循環せさているのですが、足元では重力の影響で、心臓へ血液を戻すことができなくなるからです。
そこで、足の筋肉が収縮する力を利用して、心臓に血液を戻しています。
「筋ポンプ」を言われる作用で、「足は第2の心臓」とも言われています。
足の筋肉が少なかったり、動かずにじっとしている時間が長いと、足元に水分が溜まりだし、浮腫みとなります。
下半身の筋肉を鍛えることで、血液を心臓に戻す力が強くなるため、浮腫みはかなり解消されます。
お客様でも、トレーニングを始めてから、「まず浮腫みがなくなった」と言われる方が多いですよ。
まとめ
ダイエットやトレーニングを頑張っているけど、太ももに変化が見られないなら、トレーニングのやり方を見直しましょう。
スクワットは良いトレーニングですが、あなたにとって最適かはわかりません。
パーソナルジムGRANdyでは、スクワットは補助的にやるにとどめています。
どのトレーニングを優先するかは、トレーナーの知識や技量に大きく左右されます。
適切に筋トレを行うと、太もものカタチを綺麗に見せることができます。
筋トレによって筋肉がついて、実際には細くなっていないにもかかわらず、会う人からは「足細いね!羨ましい!」と声をかけられているお客様もいらっしゃいます。
お客様ご本人は、元々足の太さにに強いコンプレックスを持っており、しかも細くなったわけでもないので、とても不思議がっていました。
脚痩せとは、足を細くするだけでなく、細く(そしてカッコよく!)見せるためのトレーニングが大切だと思います。