「最近、肩が痛いんです。朝起きたときは、足の裏も痛くて」

40代、50代のお客様から、こうした身体の変化について相談されることがあります。

一つずつなら、たまたま起きた不調に見えます。でも、同じ時期にいくつも重なると、「急に身体が変わってしまった」と感じますよね。

僕も46歳頃、身体の変化を一度に感じました

僕も46歳くらいの頃、肩が痛くて腕を上げにくい、足の裏が痛くて歩くのがつらい、といった変化が同じ時期に重なりました。

僕はトレーナーですし、トレーニングも続けていました。身体はかなり動かしていた方だと思います。

ただ、当時は筋肉を使うことばかりで、休ませることやケアすること、こわばった部分を緩めることは、正直あまり気にしていませんでした。

若い頃はそれでも大丈夫だった。でも、46歳頃から、身体が今までとは違う段階に入ったように感じたんです。

その後、44歳頃と60歳頃に身体の大きな変化が見られたという研究を知りました。「やっぱり、僕が変化を感じたのもこの頃だったな」と、妙に納得したのを覚えています。

身体は、毎年同じように変わるわけではない?

この研究を発表したのは、アメリカのスタンフォード大学などの研究グループです。

25歳から75歳までの108人を対象に、血液などから遺伝子の働き、たんぱく質、代謝物、腸内細菌など、13万を超える特徴を継続して調べました。

研究では、年齢に伴う変化は少しずつ一定に進むものばかりではなく、大きな波が見られる時期があったと報告されています。その二つの時期が、44歳頃と60歳頃でした。

40代では脂質やアルコールの代謝、心臓や血管、皮膚や筋肉に関係する変化が、60歳頃には免疫や糖質代謝、腎機能、心臓や血管、皮膚や筋肉に関係する変化が見られたとされています。

もちろん、44歳の誕生日を迎えた瞬間に、全員の身体が急に変わるという意味ではありません。ただ、「このところ身体が急に変わった気がする」という感覚には、身体の中の変化も関係している可能性がある、という興味深い報告です。

研究についての大切な補足

2026年7月、掲載誌は、特定の年齢で変化のピークを検出した分析の一部について、信頼性を検証中であるとの編集部注記を追加しました。そのため現時点では、「44歳と60歳で必ず大きく変わる」と確定した事実ではなく、「2024年の研究でそう報告された」と捉えるのが正確です。

研究の概要を日本語で確認したい方は、国立病院機構・東京病院による解説をご覧いただけます。

東京病院による日本語解説を読む

東京病院院長が、原著論文の内容を日本語で解説しています(PDF)。

変化を知ったうえで、「では、どうするか」を考える

僕がこの研究の話を伝えたいのは、44歳や60歳という数字を怖がってほしいからではありません。

年齢とともに身体は変わる。その事実を無視して、若い頃と同じ方法を押し通すのではなく、今の身体に合うやり方を考えることが大切だからです。

鍛えることは必要です。でも、鍛えるだけではなく、休ませる、緩める、その日の動きや体調に合わせて負荷を調整する。僕自身も身体の変化を経験してから、ケアに真剣に取り組むようになりました。

年齢を重ねても、身体は良くしていけます

GRANdyには、40代や50代からトレーニングを始め、そのまま60代になった今も通い続けている方がいます。

年齢は重ねていますが、身体まで悪くなる一方ではありません。今の状態を確認しながらトレーニングを続け、必要なケアも行うことで、僕から見ても年々身体が良くなっている方がいます。

身体が変わること自体は、悪いことではありません。大切なのは、その変化をきちんと受け止めたうえで、今の身体に合う方法へ変えていくことです。

これはダイエットでも同じです。以前と同じように食事を減らしたり、運動量だけを増やしたりしてもうまくいかないなら、今の身体に方法が合っているかを一度見直してみてください。

なお、腕を上げられないほどの痛みや、歩くのが難しい痛みがある場合は、年齢だけで判断せず、まず医療機関へ相談してください。

最近、身体が以前と違うと感じている方へ

神戸三宮のGRANdyでは、今感じている身体の変化や、これまで頑張ってきたことを伺いながら、今の身体に合うトレーニングとケアを一緒に考えます。

「まだ良くなりたい」という気持ちが少しでもあるなら、まずは今感じていることを聞かせてください。